令和 3年 8月
会議--------------------------------------- 令和3年
白山市議会8月
会議会議録第1
号--------------------------------------- 令和3年8月31日(火曜日
)---------------------------------------出席議員(21人) 1番 山本佳裕 2番 上田良治 3番 谷 健一 4番 原 卓二 5番 木谷和栄 6番 池元 勝 7番 中野 進 8番 大屋潤一 9番 田代敬子 10番 山口俊哉 11番
吉本史宏 12番 澤田昌幸 13番 石地宜一 14番 小川義昭 15番 北嶋章光 16番 村本一則 17番 宮岸美苗 18番 岡本克行 19番 寺越和洋 20番
藤田政樹 21番
西川寿夫---------------------------------------説明のため議場に出席した者の
職氏名市長山田憲昭 副
市長井田正一副
市長安達志郎 総務部長兼
選挙管理委員会事務局長横川祐志企画振興部長中 英俊 市参事兼
デジタル課長川田成人健康福祉部長兼
福祉事務所長岡田和典 市民生活部長村田久美産業部長米林 歩
観光文化スポーツ部長山下浩雅建設部長東元清隆 市参事兼
都市計画課長喜多悟史上下水道部長高橋由知 総務部次長兼
財政課長松田 宏企画振興部次長兼
協働推進課長寺師まゆみ 美川支所長濱屋雄茂鶴来支所長中田 悟
代表監査委員北田幸光監査委員事務局長卯野恵子 教育長田村敏和教育部長山内満弘 ---------------------------------------職務のため議場に出席した
事務局職員の職氏名
事務局長 佐々木 満
議事調査課長 酒井誠一
議事調査係長 荒地美幸 専門員 山岸朗子
手話通訳士 堀口佳子
手話通訳士 長谷川智美--------------------------------------- 議事日程(第1号) 令和3年8月31日(火曜日) 午前10時 開議 日程第1 諸般の報告 日程第2
会議録署名議員の指名 日程第3 議案第74号ないし議案第92号並びに報告第13号及び報告第14号 (説明) 日程第4
行政視察報告---------------------------------------本日の会議に付した事件
議事日程(第1号)のとおり
--------------------------------------- 午前10時0分開議
◎
佐々木満議会事務局長 御起立願います。礼。着席願います。
○
藤田政樹議長 おはようございます。 これより令和3年
白山市議会8月会議を開きます。 今8月会議の審議期間は、本日から9月24日までの25日間といたします。 直ちに、本日の会議を開きます。
---------------------------------------
△日程第1 諸般の報告
○
藤田政樹議長 日程第1諸般の報告を行います。 令和3年7月30日及び8月27日の各日付にて、
監査委員から
例月現金出納検査報告書の提出がありました。
地方自治法第121条第1項の規定に基づき、8月24日付にて市長、
教育委員会教育長及び
代表監査委員に対し出席を要求しておきました。 8月24日付にて、市長から説明員の委任及び嘱託について通知がありました。 8月31日、第143回石川県
市議会議長会定期総会が
書面会議にて開催をされ、全議案を採択し、関係先に陳情することに決定いたしました。 8月31日付にて、市長から議案の提出がありました。 今8月会議において、本日までに受理をした陳情は、お手元に配付の文書表のとおりであります。 以上をもって、諸般の報告を終わります。
---------------------------------------
△日程第2
会議録署名議員の指名
○
藤田政樹議長 日程第2
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第88条の規定により、
山口俊哉議員、
吉本史宏議員を指名いたします。
---------------------------------------
△日程第3 議案第74号ないし議案第92号並びに報告第13号及び報告第14号(説明)
○
藤田政樹議長 日程第3議案第74号ないし議案第92号並びに報告第13号及び報告第14号を一括して議題といたします。
---------------------------------------
△
提案理由の説明
○
藤田政樹議長 市長から
提案理由の説明を求めます。
山田市長。 〔
山田憲昭 市長 登壇〕
◎
山田憲昭市長 おはようございます。 本日、ここに令和3年市議会8月会議が開会されるに当たり、最近の市政の状況と提案いたしました諸議案につきまして、その大要を御説明申し上げます。 初めに、今月の記録的な大雨についてであります。 日本列島に停滞した前線の影響により、西日本から東日本の広い範囲で今月11日から1週間以上にわたり大雨となり、
土砂災害や河川の氾濫、浸水害など各地で甚大な被害が発生をし、尊い命が犠牲となりました。このたびの大雨によりお亡くなりになられました方々に対し、心より御冥福をお祈りいたしますとともに、被災されました皆様にお見舞いを申し上げます。 県内におきましても、断続的に雨が降り続き、宝達志水町では24時間の雨量が
観測史上最大に達するなど、
土砂災害に厳重な警戒が求められる中、本市におきましては14日早朝、
土砂災害の危険性があることから、
鶴来地域と
白山ろく地域において
自主避難所を開設し、
地域住民の安全確保に努めたところであります。幸い人的被害がなく安堵いたしているところであります。 ただ、鳥越地区の広瀬町地内で5月20日に発生をいたしました
土砂崩れ箇所につきましては、6月中旬には仮用水路及び
大型土のうの設置などの
応急対策を終えておりましたが、今月の豪雨によりさらに山側から土砂が農地に流入したため、仮用水路の確保及び農地等への土砂流入を防ぐための
大型土のうの設置など、必要な
応急対策を進めているところであります。引き続き、国・県と連携を図りながら、本格復旧に向けて取り組んでまいります。 近年は全国各地で毎年のように自然災害が発生をいたしており、今後も災害はいつどこで発生するか分かりません。市といたしましても、適切かつ迅速な
情報発信等に努めてまいります。市民の皆様におかれましても、改めて市や
報道機関等の
防災情報に十分に注意をいただき、命を守るための行動をお願い申し上げる次第であります。 次に、この夏17日間にわたり熱戦が繰り広げられました第32回
オリンピック競技大会は、今月8日閉幕し、日本は金メダル27個を含む史上最多となる58個のメダルを獲得いたしたところであります。 石川県勢では、
レスリング女子の
川井梨紗子選手、
川井友香子選手が姉妹で金メダルに輝き、
赤穂ひまわり選手が主力として活躍をいたしました
バスケットボール女子は、初めてとなる銀メダルを獲得いたしました。 そして、本市の
木島萌香選手が出場いたしましたアーティスティックスイミングは、4位入賞という成績を収められました。メダルにはあと一歩届きませんでしたが、華麗で力強い演技は多くの方々に大きな感動を与えました。また、
オリンピック初出場となりました水球女子には徳用万里奈選手、浦映月選手が出場し、世界の強豪を相手に徳用選手は粘り強い守備を見せ、浦選手がゴールを決めるなど、全力を尽くし奮闘をされました。 本市から3人の選手が
オリンピックというすばらしい舞台に出場し御活躍されたことは、市民にとりましても大きな喜びであり誇りであります。3人の皆さんの健闘を心からたたえますとともに、今後のますますの御活躍をお祈り申し上げます。 次に、
新型コロナウイルス感染症についてであります。 長期化する
コロナ禍の中、
感染拡大の防止に御協力をいただいております市民の皆様、事業者の皆様及び医療、福祉の現場で御尽力をされています皆様に改めて心から感謝を申し上げます。 しかしながら、国内では感染力の極めて強い
デルタ株への置き換わりが進み、1日当たりの
新規感染者が2万人を超えるなど、これまでにない深刻な状況となっております。 こうした状況を踏まえ、政府は今月20日、
緊急事態宣言及び
まん延防止等重点措置の
対象地域を拡大し、併せて期間をいずれも9月12日まで延長いたしました。 さらに、先週27日には新たに8道県に
緊急事態宣言を発令し、21都道府県に
対象地域を拡大するとともに、
まん延防止等重点措置の適用につきましても4県を追加し、
対象地域を12県といたしたところであります。 石川県におきましても、
まん延防止等重点措置の9月12日までの延長に伴い、県は改めて不要不急の外出・移動の自粛及び飲食店や
大型集客施設への
時短要請等を強く行うとともに、
県有施設の休館等につきましても延長することといたしました。 本市におきましても、県の対応に準じて、
文化施設や
スポーツ施設等の開館時間の短縮、休館等の期間の延長を行うことといたしたところであります。 さらに、県の飲食店に対する時短要請に全面的に御協力をいただいております市内の事業者への協力金の支給につきましても、9月12日まで延長することとし、対応してまいります。 県内の
感染状況でありますが、
デルタ株の感染者の割合が増加をいたしており、
感染拡大に歯止めがかからない状況が続いております。昨日の時点で、県内の
病床使用率は45.1%であり、
自宅療養者等は287人となっております。本市におきましても感染が収まらず、今月の
感染者数は昨日までに168名となっており、7月の
感染者数119人を大きく超えております。 これ以上の
感染拡大を抑えるため、また御自身と大切な家族を守るためにも、さらには
感染回復後であっても倦怠感や味覚障害などの後遺症に苦しむ方が増えているとお聞きしますので、どうか市民の皆様お一人お一人の
感染防止対策の徹底と慎重な行動を重ねてお願い申し上げる次第であります。 次に、
新型コロナワクチンの接種についてであります。
市内医療機関等の皆様には、
ワクチン接種に多大なる御尽力をいただいておりますことに、改めて感謝と御礼を申し上げます。 65歳以上の皆様への
ワクチン接種につきましては順調に進み、今月29日時点での対象者の85.1%が2回目の接種を終えております。また、先月27日以降延期をしておりました1回目の
ワクチン接種についてでありますが、
集団接種では今月17日より、また
市内協力医療機関が行う
個別接種では翌日18日より実施をいたしたところであります。さらに、今月23日に新たな
集団接種の
予約受付を開始いたしましたが、早期に予約が埋まったことから、今後
ワクチン供給量の確認ができ次第、改めて
予約受付を行ってまいりたいと考えております。 加えまして、今般特に若年層や妊婦への感染が憂慮されております。そうしたことから、12歳以上15歳以下の皆様に9月6日に接種券を発送し、中学校3年生と高校3年生の受験生並びに妊婦及びそのパートナーを対象とした
優先接種を、9月13日から夜間を中心に実施することといたします。 いずれにいたしましても、
ワクチン不足に対しまして、国・県には
ワクチンをしっかりと供給していただけるようお願いをしてまいります。その上で、県の大
規模接種センターの接種や企業等の
職域接種の実施等も併せまして、
医療機関等と連携を図りながら
ワクチン接種を進めてまいります。 次に、
経済情勢等についてでありますが、
新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあります。今月16日、内閣府が発表いたしました4月から6月期の国内総生産、GDPの速報値は、
実質成長率が前期比0.3%増、年率換算で1.3%増でありました。昨年10月から12月期以来の
プラス成長となりましたが、
コロナ禍に伴う
外出自粛等の影響で、内需の柱である
個人消費は低い伸びにとどまっております。 北陸の景気につきましても、7月の
日銀金沢支店の発表では、
総合判断を「一部に下押し圧力が続いているが、総じてみると持ち直している」と3か月連続で据え置いているものの、「
個人消費は、持ち直しのペースは鈍化している」といたしております。 今後、政府におきましても
感染症の長期化に伴い、
国民生活を下支えする
追加経済対策の取りまとめを進める考えを示しており、国・県の動向を注視し、適時的確に必要な対策を講じてまいりたいと考えております。 それでは、最近の市政の状況について御説明を申し上げます。 初めに、
白山手取川ジオパークについてであります。
世界認定につきましては、ユネスコの現地審査がこの夏までに実施される予定でありましたが、国内外における
新型コロナウイルス感染症の
感染収束が見えない中、実施の時期が未確定の状況が続いております。今後、ユネスコから再審査の日程等が示されれば、詳細をお知らせしたいと思っております。 そうした中、
世界認定を見据え、当
ジオパークの見どころの一つである綿ヶ滝につきましては
環境整備を行うこととし、
実施設計を進めてまいりました。 綿ヶ滝は、豊富な水量による迫力と自然への畏敬の念を感じられる
白山手取川ジオパークでも人気のジオサイトであります。ただ現状は、狭くて急な階段や足場の悪い岩場であることから、多くの方々に安全に安心して滝を鑑賞していただけるよう階段の幅や形状の見直し、手すりや
転落防止柵の設置など、必要な改修を行うものであります。 これらの改修工事につきましては2か年事業となることから、今回におきましては
補正予算の計上と
債務負担行為の設定をお願いするものであり、来年度のなるべく早い時期の完成を目指し、整備を進めてまいりたいと考えております。 さらに、
綿ヶ滝いこいの
森駐車場横の
公衆トイレの整備につきましても、12月末の完成に向け鋭意工事を進めているところであり、幅広い世代が訪れやすい
ジオパークの
主要サイトとして、綿ヶ滝の魅力をさらに高めてまいります。 次に、
白山総合車両所等を活用した
観光産業振興についてであります。 (仮称)
白山総合車両所ビジターセンターにつきましては、
新幹線車両所の活用による
観光産業振興プロジェクトチームをはじめ、
関係機関との調整を図りながら
実施設計などを進めているところであり、鋭意事業の進捗に努めてまいります。 (仮称)西松任駅の新駅整備につきましては、令和6年春の
北陸新幹線の敦賀開業と同時に新駅を開業できるよう、JR西日本をはじめとする
関係機関と連携して取り組んでいるところであります。また、新駅の名称につきましては、利用される多くの皆様に末永く愛されることを願い、10月下旬より公募をいたす予定といたしておりますので、多くの皆様からの御応募をお願い申し上げます。 次に、
イオンモール白山の開業についてであります。 先月19日、横江町
土地区画整理事業施工地区内におきまして、
北陸最大級の
大型商業施設、
イオンモール白山が
グランドオープンをいたしました。 特に心配されました7月の4連休中の周辺道路の渋滞につきましては、以前から進めてまいりました
交差点改良の整備及びオープン時の誘導員の配置や
警察署等との連携により、大きな渋滞の発生はありませんでした。また、その後も特に目立った渋滞は見られないようであります。
イオンモール白山は、
北陸自動車道白山インターに近く、幹線道路に囲まれた交通の利便性の高い場所にあり、より一層の地域の
にぎわい創出と住みやすさの向上につながるものと期待をいたすものであります。今後とも、本市と
イオン株式会社との連携協定に基づき、商業、観光の振興、食育、
健康増進、地域の安全・安心など、幅広い分野で連携してまいりたいと考えております。 次に、準備を進めてまいりました聴覚に障害のある方のための
地域活動支援センターにつきましては、この10月1日に「あさがおハウス」として、
こがね荘内に開設をいたします。
南加賀地区で初めてとなりますこのセンターは、聴覚に障害のある方が生活訓練や創作活動、
体力づくり、趣味教養を通して自立の支援や日常生活の充実を図っていくものであり、運営は
社会福祉法人石川県
聴覚障害者協会に委託をし、施設長には聴覚に障害のある方を、また
手話通訳のできる職員を配置することといたしております。 なお、開設に先立ちまして、
利用説明会や体験会を開催し、広く周知してまいりたいと考えております。 次に、
健康づくりの推進についてであります。 10月24日に開催を予定いたしております白山市
健康フォーラムにつきましては、
市内健康づくり関係団体や
県内自治体関係者をお招きし、
スマートウェルネスシティ首長研究会が理念として掲げる「成果の出せる
科学的根拠に基づいた
健康づくり」の取組について、筑波大学の久野教授より基調講演をいただくことといたしております。 加えまして、
株式会社クスリのアオキと締結いたしております
健康づくりに関する
包括的連携協定の下、医療と健康に関する動画を共同制作し配信をすることにより、県内外に広く
健康づくりを核とする本市の取組を発信してまいりたいと考えております。 また、
小松マテーレ株式会社からの
企業版ふるさと納税を活用させていただき、
松任総合運動公園の
トレーニング室の機器13台を9月下旬にリニューアルいたしますとともに、昨年度
ウオーキングコースとして整備をし、大変好評をいただいております
松任総合運動公園内の園路沿いに新たに8種類の
健康遊具を設置することとし、工事を進めているところであります。ぜひ、市民の皆様の
健康づくり、
体力づくりに役立てていただきたいと思っております。 次に、子育て・
教育環境の充実についてであります。
放課後児童クラブにつきましては、子供たちが安全で安心して放課後を過ごすことができるよう、
入所児童の増加に対応しながら計画的に
環境整備を行っているところであります。 その中で、
東明小学校区でありますが、
入所児童の増加が見込まれることから、新たな
放課後児童クラブの
施設整備費について、今会議に
補正予算を計上いたしております。先般この
運営事業者が決定をいたしたところであり、来年春の供用開始に向け準備を進めてまいりたいと考えております。 また、計画的に進めております小・中学校の大規模改造についてでありますが、
鳥越中学校につきましては、本年6月より校舎の工事に着手をいたしており、
旭丘小学校につきましては、来月下旬に体育館の工事が完了をいたします。 また、児童数の増加に対応するため、
東明小学校の増築工事を進めているところであり、さらに
広陽小学校につきましては、来年度に不足する普通教室の増設のため、
多目的ルームや
コンピューター室等を改修することとし、
当該改修経費について、今会議に
補正予算をお願いするものであります。 次に、
デジタル化の推進についてであります。 国全体の
デジタル化を主導する
デジタル庁が明日9月1日に発足をいたします。
デジタル庁は、地方自治体の
情報システムの統一・標準化に取り組み、業務の効率化と
住民サービスの向上を進めるものであります。 本市におきましても、白山市
デジタル化推進計画の策定を進めるとともに、デジタル技術やAI等の活用による業務の効率化と市民の
利便性向上に取り組んでいるところであります。 本年4月に開始をいたしました白山市
公式LINEアカウントにつきましては、現在
登録者数が約1万7,800人となり、順調に増加をしているところであります。この
公式LINEアカウントは、市の様々な情報を配信するほか、
AIチャットボットを活用した
問合せ自動返答サービスの利用に加えて、
新型コロナワクチン接種の予約もできる便利で使いやすいものであります。ぜひ多くの皆様に
アカウント登録を行っていただきたいと思っております。 今後とも、
公式LINEの
アカウントを利用し、市政情報をはじめ
新型コロナウイルス感染症や防災に関する情報、観光・
イベント情報など、有益な情報を迅速に発信してまいりたいと考えております。 また、社会全体の
デジタル化を推進する基盤となる
マイナンバーカードにつきましては、申請及び交付時の窓口での混雑解消や待ち時間を少なくするため、先週25日より本庁舎1階に
マイナンバーカード専用窓口を開設したところであり、引き続き
マイナンバーカードの取得促進を図ってまいります。 次に、本市の令和2年度決算についてであります。 歳入のうち市税につきましては、法人税制の改正や
新型コロナウイルス感染症に伴う徴収猶予の特例制度などの影響により減収となりましたが、
法人事業税交付金や
地方交付税、
減収補てん債、
猶予特例債などにより、必要な財源の確保を図ったところであります。 一方、歳出におきましては、
低額給付金や
中小企業等応援給付金、
地域応援券などの
新型コロナウイルス感染症対策に加え、
デジタル防災行政無線戸別受信機の整備、鶴来ほうらい荘の建設、保育所や学校の大規模改修など、
国庫支出金並びに有利な起債を活用しながら計画的な
事業執行に努めたところであります。その結果、
一般会計決算につきましては、
実質収支で15億円余を本年度に繰り越すことができました。 また、
財政健全化判断比率は
実質公債費率が10.5%、将来負担比率が116.7%となり、前年度より改善をいたしております。引き続き、
市民生活の安全や安心を最優先に、
感染症対策に意を用いながら、健全な財政運営に取り組んでまいりたいと考えております。 加えまして、今年度は「健康で笑顔あふれる元気都市 白山」を将来都市像とする第2次白山市
総合計画の
中間見直しを行い、後期計画の策定を進めており、将来にわたって住んでよかったと思えるふるさとづくりの実現に向けて邁進してまいる所存であります。 それでは、提案いたしました諸議案について御説明を申し上げます。 提出案件は決算認定11件、
補正予算案2件、条例案3件、
事件処分案3件、報告案件2件の計21件であります。 初めに、議案第74号から第84号までの令和2年度の
一般会計をはじめとする11会計の決算についてであります。 まず
一般会計につきましては、今ほど申し上げましたとおり、
実質収支で15億円余を繰り越すことができたところであり、また
国民健康保険などの特別会計及び
水道事業会計などの
企業会計につきましては、それぞれの事業の目的に沿い適切な執行に努めた結果、おおむね堅実な決算を結ぶことができました。これもひとえに議員各位をはじめ、市民の皆様の御理解、御協力のたまものと深く感謝を申し上げる次第であります。 次に、議案第85号及び86号の令和3年度
補正予算案についてであります。 まず、
一般会計につきましては、
新型コロナウイルス感染症対策の4,364万円を含む
補正予算総額15億8,375万円余を計上するものであります。その主なものといたしましては、総務費では
感染症対策として頂きました寄附金を
新型コロナウイルス感染症対策基金に積み立てるほか、令和2年度
決算剰余金の2分の1相当額として7億5,700万円余を
財政調整基金へ積み立てるものであります。 また、民生費につきましては、地域の
防災コミュニティー施設として整備をいたします(仮称)緑寿荘において、その
建設予定地となる旧
美川図書館の解体費を計上するとともに、
子育て支援策として
東明小学校区における新たな
放課後児童クラブの
施設整備費を計上するものであります。 衛生費では、
新型コロナウイルス感染症対策関連として、公立松任石川中央病院及び公立つるぎ病院において、
感染症の診療等に当たる医療従事者の支援を目的に、昨年度に引き続き、当該医療従事者へ支給される特殊勤務手当について構成団体で負担することとし、所要の経費を計上いたしております。 農林水産業費では、強い農業・担い手づくり総合支援対策事業費を計上するものであり、さらに商工費では、
白山手取川ジオパークのジオサイトの中でも人気の高い綿ヶ滝の階段等の改修費などを計上するものであります。 土木費では、住宅建築物耐震改修工事費の補助金の追加補正を行うものであり、また、教育費につきましては、
広陽小学校の児童数の増加に伴い不足する普通教室の増設に係る校舎内の改修費などを計上するものであります。 また、介護保険特別会計につきましては、介護給付費準備基金への積立金などを計上いたしております。 次に、議案第87号から89号までの条例案について、その主なものを御説明申し上げます。 白山市個人情報保護条例等の一部を改正する条例につきましては、デジタル社会の形成を図るため、関係法律の整備に関する法律の施行に伴い、関係条例の規定を改正するものであり、また白山市営住宅条例の一部を改正する条例につきましては、一里野住宅の用途廃止に伴う規定の削除及び単身入居に関する規定の追加について、所要の改正を行うものであります。 次に、議案第90号から92号までの
事件処分案について御説明を申し上げます。 財産の取得につきましては、学校教育の用に供するため、千代野小学校のスクールバス1台を購入するため議会の議決を求めるものであります。 また、令和2年度白山市
水道事業会計未処分利益剰余金の処分につきましては、未処分利益剰余金を処分し、資本金へ組み入れること及び建設改良積立金に積み立てることについて議会の議決を求めるものであり、さらに、白山市過疎地域持続的発展計画の策定につきましては、過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法の施行に伴い、新たに計画を策定するため議会の議決を求めるものであります。 次に、報告第13号及び第14号の報告案件について御説明を申し上げます。 令和2年度決算に基づく健全化判断比率及び公営企業決算に基づく資金不足比率につきましては、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の定めにより、また一般財団法人白山市地域振興公社の経営状況につきましては、
地方自治法の定めによりそれぞれ議会へ報告するものであります。 以上をもちまして、8月会議に提出をいたしました議案の説明を終わりますが、何とぞ慎重に御審議の上、適切なる御決議を賜りますようお願いをいたします。
○
藤田政樹議長 提案理由の説明が終わりました。
---------------------------------------
△日程第4 行政視察報告
○
藤田政樹議長 日程第4行政視察報告を行います。 池元総務企画常任委員会委員長。 〔池元 勝 総務企画常任委員会委員長 登壇〕
◆池元勝総務企画常任委員会委員長 総務企画常任委員会の行政視察報告を申し上げます。 当委員会は、去る7月20日、北海道室蘭市及び福岡県宗像市にオンラインによる視察研修を実施いたしました。 まず初めに、北海道室蘭市のオープンデータの推進について報告します。 室蘭市では、全国でもいち早く全庁型統合地理
情報システム(GIS)を導入しております。GISデータを公開する際、当時政府が推進していたオープンデータの考え方と類似していたためオープンデータとして公開し、推進していくことになりました。 全庁型統合GIS導入後は、GISを前提に業務を再構築し、全庁で情報を共有したことにより業務の効率化と労力の削減が可能となりました。 事例としては、GIS上で地図情報と航空写真を重ねることによる新規家屋の現地確認件数の削減や地図情報と住民基本台帳システムの連携による災害時の各地域の避難対象者の抽出や避難所規模の分析の迅速化といったものがあります。問題解決のための分析や施策の検討にさらなる活用を図っていきたいとのことでした。 また、オープンデータの推進については、これまで行政は完成した二次転用できない形式のデータを提供してきましたが、これからはそのまま加工して使えるデータを大学や民間企業へ提供していくことが重要で、そうすることで、つくり手である民間企業等が手間をかけずに多様なアプリなどをつくって市民に提供できるため、結果的に行政としては手間も経費もかけずに様々な形で
市民生活の利便性の向上に貢献できるとのことです。 ただし、データを提供するだけで地域の問題解決やまちづくりが進むわけではなく、データを提供する行政とデータからアプリなどを作成する民間企業など、そしてアプリなどを使ってそれをブラッシュアップしていく市民といった3つのプレーヤーがそろって取組を進めることで、初めて市民協働のまちづくりが実現されるとのことでした。 本市の各種業務の
デジタル化や市民協働のまちづくりに対する手がかりとして大変参考になりました。 次に、福岡県宗像市の体験型ふるさと納税について報告します。 宗像市は、稼ぐ力を重視した市長の方針の下、今年度よりふるさと寄附推進室を新たに設置して、ふるさと納税の業務を運営しております。 平成30年度以降、返礼品の基準が厳格化して運営が厳しくなる中、昨年度は年間約15億円を超える多額の寄附を集めています。 返礼品の内訳としては、地元特産品の占める割合が大きく、イチゴのあまおうや宗像和牛などが寄附額の上位を占めています。品物では、人気な品物をより安く返礼品として登録できる自治体が有利となる点で、価格競争が厳しいのが現状です。そういったことから、体験型返礼品を平成29年度から導入していますが、当時はふるさとを応援するという本来の制度の趣旨に反する返礼品の増加や過度の競争に対して批判や懸念が投げかけられていました。 そこで、宗像市に足を運んでもらい、宗像市を知ってもらうことで、交流人口を増やし地域の経済の活性化にもつなげていきたいという思いから、体験型を導入し取組を進めてきたという経緯があります。 平成29年に「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界文化遺産に登録されましたが、実際に島に行けないこともあり、依然として宗像市の知名度が高くないこと、またもともと観光地ではないため、体験型返礼品の提供事業者が少ないことなどが課題となっているとのことでした。 体験型の種類や寄附額はともにまだ限定的であるのが現状ですが、アフターコロナを見据えて世界文化遺産の観光PRと連携したふるさと納税のPR、体験型返礼品の提供事業者の開拓、民間企業との提携による新たな体験型返礼品の開発など、宗像市だから応援したいと思って選んでいただくことに重点を置いた取組を行っていきたいとのことでした。 本市におけるふるさと納税の在り方だけでなく、世界
ジオパーク認定に向けたPR活動との連携も意識した新たな展開に対する手がかりとして大変参考になりました。 以上、大まかにオンラインによる行政視察の報告を申し上げましたが、詳細な資料については事務局に保管してありますので御一読いただきますようお願い申し上げ、総務企画常任委員会の行政視察報告を終わります。
○
藤田政樹議長 総務企画常任委員会の行政視察報告は終わりました。
---------------------------------------
○
藤田政樹議長 本日の議事は、これをもって終了いたしました。 次に、休会の件についてお諮りいたします。議事の都合により、明日9月1日から7日までの7日間は本会議を休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
藤田政樹議長 御異議なしと認めます。よって、以上のとおり休会とすることに決しました。 次の本会議は9月8日午前10時から開きます。 本日はこれにて散会いたします。 午前10時46分散会
---------------------------------------(参照) 令和3年
白山市議会8月会議予定表(審議期間25日間)日次月日曜区分開議時刻議事第1日8月31日火 午前9時議会運営委員会本会議午前10時 諸般の報告
会議録署名議員の指名